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 そういえばあのアレどこにいったかな、と探してみたらありました。



 2017年10月のインスタ

 当時、割と反響があったので、短いけど駄文ついでにココにも残しておこうかなと。


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 ちょっと前に投稿した「演奏の為のウォーミングアップをやらない」ということについて、各方面からご意見やらお問合せがありまして、先日はこの件でお電話まで頂きました。



 ちょっと誤解された部分もあったみたいなので、少し解説してみようかと思った次第。



 本番前、演奏前には


 『身体を充分に慣らして→その状態を保ったまま→本番の演奏に臨む


というのが理想的だと、10数年前までは思ってました。



 でも実際には毎回色々な条件が変わってくるので、その通りにいかないことがほとんど。



 だったら、その理想に近づける努力をするよりも、いつでも準備なくいきなり本番を迎えても大丈夫な様にしておく方がむしろ楽チン、と思うようになったワケです。


 別の言い方をすると、本番の時だけ身体を特別な状況に持っていく、というのはかえって無理があるので、通常時も本番時も同じつもりで過ごす方が合理的だなと。



 楽器を使ったウォーミングアップをしないで済む様に、いつでも演奏出来る様な身体を準備しておく。


 少なくとも、自分の身体が今どういう状況なのかを把握しておく様にする。



 ウォーミングアップに頼らず演奏する、というのはそんな意味です。



 『メシ食ってる時もフロ入ってる時もジャズだ』という某巨匠の名言と同じ意味かどうかは分かりませんが。

 過日、某YouTubeのトーク配信で『忍びになるにはどうすれば良いですか?』という質問を頂戴しました。


 録音に特化した業務は、《チャラン・ポ・ランタン》小春氏が“忍び”と命名する程、演奏家の中でも人目に付きにくい職種ですし、折角なので少し噛み砕いて解説してみようかと思った次第です。



 テレビや映画やアーティスト作品など、各種の収録現場で演奏する仕事、いわゆる“スタジオミュージシャン”というものです。

 ただ、その全盛期(1970〜80年代でしょうか)と比べたら生楽器の録音案件は激減していて、今やスタジオ仕事だけを生業とする方も少なくなったでしょうから、この名称も既に死語かも知れません。



 依頼を受け、指定された日時にスタジオやホールへ楽器を持って出向き(今どきは宅録=自宅録音もありますが)、演奏して録音に参加します。

 お客さんの前で弾くワケではないので決して目立つ職業ではありませんし、名前が全面に出ることもあまりない裏方稼業ですが、メディアを通して多くの人の耳に届くことになります。

 演奏のオーダーが多種多様な上、素早い対応と高品質な演奏を求められるので、専門的で、いわば職人的な仕事です。


 (ちなみに、録音現場ではソレを弾けるかどうかが問題なので、ボタン式/鍵盤式の違いが問題になることはまずありません。)

 必要とされるスキルは、大まかに言えばこの3つ。


 ①譜面が読める

 ②コードネームが読める

 ③リズムに合わせて弾ける


 とても基本的な事ですが、録音現場ではこれらの技術の品質が非常に高いものが求められます。

 なので、例えば五線上のドの位置をのんびり探していたり、えぇっとF#マイナーセブンフラットファイブって何だっけとか言っていたら、あっという間に置いてきぼりにされ次からはまずお呼びがかからなくなっててしまう、恐ろしいほどの実力の世界でもあります。



①譜面が読める


 譜面や音源が事前に渡される事はあまり無く、当日現場で渡されるのが通常なので、初見で読める能力が必要です。


 1段譜だけでなく、アコーディオンは当然両手を使いますからピアノの様に2段譜で書かれている場合もあります。


 とてもレアなケースですが以前、10数段も書かれたオーケストラ譜面を渡されて「これを読みつつ自由に」というオーダーもありました(5分ほど練習時間を頂いてどうにかミッションクリア&冷や汗かきまくり)。


 また演歌のレコーディングで、書かれた通りに弾いたつもりがどうやら演歌フィーリング皆無の演奏だったらしく、「あ、そしたらソコのアコはカットしまーす」と言う死刑宣告を受けた事も(たまたま隣のスタジオに居た先輩ミュージシャンを捕まえて泣きながらその恐怖を語りましたとさ)。



②コードネームが読める


 コード、つまり和音の種類だけが表記されている譜面にも対応しなくてはなりません(もちろん初見で)。


 指定のオタマジャクシが無く奏者の自由に任されているとは言え、オブリガート(カウンターメロディやフィルイン)、バッキング、アドリブソロなど、曲にフィットしたイイ感じの演奏、更には作編曲家の細かいオーダーにも応える演奏が求められます。


 例えば歌モノの録音でコード譜が渡され、アレンジは口頭指示で「歌の合間を縫って自由に〜」、「ソロは割と激しめで〜」、「ここは少しリズム刻んで〜」、みたいなことは日常茶飯事です。


 しかも何度も録り直せば必ず良いモノになるワケでも無く、最初のテイクが良かったなんてコトが結構多かったりするので気が抜けません。



③リズムに合わせて弾ける


 かつて歌モノ(ポップス)のレコーディングに呼ばれた際、行ってみたらガッチガチのラテンジャズなアレンジになっていて(しかも冒頭からB△7→A#m7♭5→D#m7という鬼key鬼進行)、2-3だか3-2だか言うノリにほとんど付いて行くことが出来ず、オブリガートもソロも超絶下手クソな演奏になってしまい撃沈したのは未だに忘れられないニガい思い出(それ以降ラテン方面を聴き漁る時期がしばらく続いたモノです)。


 またリズムに物凄くシビアなアレンジャー氏の現場で、何度もNGを連発した挙げ句「もう少しリズム鍛えておいてね〜」などとタシナメられたことも。


 クリック(ガイド的なメトロノーム)に合わせて弾けるという正確さはもちろん、曲のリズム/グルーヴと調和した演奏も求められるワケです。


 逆にクリックなどは無く、指揮者の降る指揮棒(と共演者とのリズム)に合わせて演奏する現場もあり、となれば伸び縮みするテンポやリズムにもスッと溶け込む様に弾けなければなりません。





 つまり“忍び”になるためには、色々なタイプの譜面を瞬時に読みこなし、その状況やスタイルに合った適切な演奏をし、更に作編曲家のオーダーにも素早く応えられる能力、コレらが必要とされているワケなのです。

 もちろん、そのためにも楽器の演奏には精通していることが大前提です。

 色々なスタイル/ジャンルの音楽に普段から接していることもとても大切です。



 誤解のないように一言。

 ここまでエラそうに語ってますが、これらが全部完璧に出来ますなどとは1ミリも申しておりません。

 少しでもこうなれたら良いなぁという願望でもって書いてますので、その点どうかご容赦ください。


 ちなみにそういう現場に登場する他の楽器(例えばピアノ、ギター、ベース、ドラムなど)の方々は、アコーディオン業界の何万倍もの熾烈な生存競争に勝ち残ったハイパーな演奏家の皆様なので、既に会得したその能力を惜しむ事なく発揮してとてもクオリティの高い仕事をされております。


 自分なんぞ、そりゃもう、日々少しずつ、鍛えていくしかないのです。

 精進あるのみです。




 デジタル機器などの劇的な進化もあって、こういった生楽器の録音仕事は昔と比べ物にならないくらい減ったかも知れませんが、その需要が途絶える様なコトにはならない気がします。

 仕事としては、スポットライトを浴びる派手なものではなく、正に人目を忍ぶ地味な作業ですが、演奏家としては非常にやりがいのあるものだと思います。


 アコーディオンは見た目にも華やかですし、持っているだけでノスタルジックな雰囲気を演出できますし、例えばヴァイオリンの様に正確な音程を会得するまでに何年もかかるワケでもありません。

 一方でアコーディオンの演奏需要はとても増えてますので、楽器とそこそこの腕があれば割とすぐ仕事になるのが現状です。


 ですが優秀な人材は常に求められています。


 講師を務める某音楽大学アコーディオン科が目下生徒数ゼロを更新中(!)とはいえ、志ある向きには惜しまず手助け出来ればと常々思っています。


 そしてこの楽器の面白さと奥深さがもっともっと広がっていく様になれば嬉しいなぁと、そろそろイイ歳になってきたオジさんは思うワケです。

▼ワクチン予約、行政webのお粗末さには呆れるばかり…。


▼個人のオンライン・クリニック。質問攻め。


▼個人で対面式のクリニック。お悩みをじっくりと。


▼ホメリへ忘れ物を取りに。最近こういうの多いなぁ。。


▼Bandononeon:小松くんと曲目のやり取り。少しわがままを言ってしまったかも知れないが譲れない部分もあるワケで、それをキチンと受け止めて対応していくれる小松の親分のフトコロの深さよ。


▼「G.A.S.」(Gt:竹中さん+Sax:茜ちゃん+佐藤)、荻窪@ルースター。変則トリオの良さが凄く出てきた感じ。


▼「残響SWIFT」(Vln:壷井さん+Gt:ファルコン+Pf:志宏くん+Per:ナベちゃん+佐藤)、リハスタで稽古してからの高円寺@ジロキチ。楽しく。


▼今やビッグネームとなった振付,マイム:小野寺さんから久々に電話。プロジェクトには参加できなかったものの再度の共演を誓う。


▼Bandononeon:小松くん+Acc:桑山くん+Gt:福井くん+佐藤、リハ。

▼Bandononeon:小松くん+Acc:青木くん+Gt:福井くん+佐藤、ゲスト大貫妙子さんもリハ。


▼「残響SWIFT」(Vln:壷井さん+Gt:ファルコン+Pf:志宏くん+Per:ナベちゃん+佐藤)ツアー初日、道中も楽しくまずは浜松@ハァーミットドルフィン。前日に同店出演のGt:鬼怒さんから置き土産。


▼「残響SWIFT」ツアー2日目、梅田@ALWAYS。ファルコン絶好調。


▼「残響SWIFT」ツアー3日目、岡山@城下公会堂。楽しく。



▼「残響SWIFT」ツアー5日目、京都@磔磔。「Magrheb」アレンジ若干の変更、とても良し。


▼「残響SWIFT」ツアー6日目、名古屋@TOKUZO。同店森田さんからのオキモチ大変嬉しく。


▼「残響SWIFT」ツアー最終日、甲府@桜座。良いメンバー、素敵な会場、素晴らしいお客様に支えられて、音楽家冥利に尽きるツアーだったのでは。


▼帰路に着くメンバーと別れ大阪へ。Vo:山野ミナさんレコ発ライブ@Mr.Kelly's。Gt:梶原順さん+Pf:古川初穂さん+Sax:本田雅人さん+B:鳥越くん+Per:山下あすかさん、という豪華メンバー。


▼ワクチン1回目の接種。発熱なくダルさのみ。


▼「ロジウラのマタハリ」りりこさんからご連絡頂き、閉店前に急きょライブをさせて頂くことに。それに合わせて岐阜「tamako」でのCello:瞳ちゃんデュオもブッキング、思わぬ展開で延期公演決定、そして即完売。


▼Bandoneon:小松くん+Acc:桑山くん+Gt:福井くん+佐藤、名古屋@しらかわホール。楽しく。


▼「文豪とアルケミスト」録り2曲、書きは坂本さん。金沢公演の打合せも少し。


▼↑終了後、別スタジオで録り作業。書きはfox capture planのお三方、お久しぶりでした。


▼Bandoneon:小松くん+Acc:青木くん+Gt:福井くん+佐藤、和光市民文化センター。ゲストの大貫妙子さん流石。


▼「佐藤鈴木田中」+木琴:小山さん、リハ。


▼↑終了後、YouTube「ジャバミチャンネル」vol.8の生配信。成り行きで昆虫食。。最後にジャバミちゃんの熱い思いを聞き出せたのは大成功。


▼「磊密」(Pf:志宏くん+Per:ナベちゃん+佐藤)小岩@コチ。日に日に腕を上げるナベちゃん素晴らしい。

 
 
 
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