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「アコーディオンを弾く為には筋肉を付けないといけないのでしょうか?」

更新日:2021年10月7日

この質問は、今まで何度となく受けてきました。



結論から言えば、楽器を弾く為に特別に筋肉/筋力を強化する必要は無い、と思っています。




楽器自体が重たいですし、蛇腹の開閉が一見すると左腕だけで動かしている様にも思えてしまうので、とにかく左腕や上半身を鍛えなければならない、という発想に至るのかも知れません。


ですが実際には、蛇腹の開閉は左肩や左腕だけではなく、身体の全ての部位を総動員しています。



そもそも、指先などに繊細な動きを求められる演奏中に、肩や腕にチカラが入っていたら、弾けるはずのものも弾き辛くなってしまうでしょう。



また、安易に力に頼ろうとすると、いつかそれが身体を壊してしまうことにも繋がりかねません。



重たい上に楽器本体の形が変化するという、他の楽器にはあまり見られない特徴がある為に、より身体を上手く使う必要があると思います。




演奏で過度の疲労感があったり、身体に痛みが生じる場合には、持っているイメージや思い込みを一旦リセットして、色々なポイントを客観的に見直すことが必要です。


・楽器の持ち方や構え方

・演奏時の(指先や腕だけではなく全身)の動き

・ベルトの長さ

・椅子の高さ

・靴など足元の環境

・座り方や立ち方

・演奏中の呼吸


など。


演奏に関わる要素を一つ一つ検証して、無駄な疲れや痛みを回避することは、長く楽しく付き合う上で欠かせない事だと思います。


特に独学の場合、巧みな演奏を良く観察する事や、鏡を見たり、動画を(背後からも)撮ってみる事はとても有効です。




筋肉/筋力は全く必要ない、と言いたいのではありません。


筋肉や骨格や姿勢や呼吸など、つまり演奏に関わる身体の機能すべてを、有効に無理なく使うことが、楽器にも身体にも音楽にも優しく作用するのではないかと思うのです。




冒頭の質問にお答えする中で、アコーディオンは《重たい物体》ではなく、《音の出る上着》だと説明する事があります。


軽やかに着こなす(弾きこなす)には少し工夫が必要な上着ですが、凝り固まったイメージを払拭するにはそれくらい見方を変えてみても良いのでは、という提案のひとつです。






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